理事長所信・事業計画
理事長所信・事業計画

2023年度 LOMスローガン
ともに歩み、ともに創る

第46代理事長又吉 亮

■はじめに

地域には様々な団体がある。商工業、飲食業、社交業、観光振興、国際交流、その他にも福祉法人やNPO法人など。そのどれもが地域の発展或いは活性化を見据え、それぞれの持ち得る特色を活かし、地域に尽力している。私は、12年の間、その中のひとつ、末端行政といわれる自治会に身を置き、地域の方々と住民自治に携わってきた。6年前、若手経済人の集合体JCに、地域人である私が入会した。これまで地域を思い地域のために尽くすことに誰よりも自信を持っていた私は、JCに入会して別の視点から地域の課題を見ることができるようになった。そこで目の当りにしたJC活動、JC運動とは、私が知っているこれまでの社会に対しての関わり方とは異なり、社会課題の補填ではなく、これからの社会に必要となるであろうものの起点作りであった。コロナ禍の影響により、社会の環境も大きく変わり、デジタル化が前倒しの状態で訪れ、DXをよく耳にする時代となったが、それでも私は人と人との繋がりを大切にし、この組織を地域にとってかけがえのない存在となるよう、共に成長していきたい。そのためにも、共に取り組む仲間は、これまで以上に団結し地域のために何ができるのか、どのような起点作りを行うのか、熟考しなければならない。2023年、私は宜野湾青年会議所の旗振り役として仲間と共に、我々が出来る事以上の力で社会に尽くしていく。

■地の利を活かし、国際感覚を養う。

沖縄では、戦後ずっと抱えてきた課題がある。暮らし、雇用、まちづくり、安全保障、政治、これら全てに関わるのが在沖の米軍基地だ。県民が二分されるような課題ともなっている米軍基地であるが、近年では「良き隣人」であるとの理解を広げるためか、クリーン活動や地域行事に積極的に参加している。常に課題としてあげられる米軍基地ではあるが、別の角度から見てみると、沖縄という島の中にアメリカという異国の環境がある。この地の利を活かせば、国境を跨がずして、言語の習得や異文化に触れること、国際交流も可能となり異国の環境に身をおくことができる。基地が存在するうちは、基地を課題として捉えるだけでなく、その環境を活かしてみよう。

■アイディアと能動的な行動で自ら賑わいを取り戻す。

振興住宅や道路整備など、新たな土地での区画整理が進む一方、数年前まで人で賑わっていた地域や商店街からは人が引き、かつては賑わっていたであろう雰囲気だけが残り、シャッター街となっている現状がある。地域や商店街の賑わいには、子ども達や商いをする商売人の「声」が必要不可欠であり、その賑わいを取り戻すためには、同じく子ども達や地域の人々のアイディアと自発的な行動が必要となる。他市では旧商店街や社交外の再開発が行政主導で行われた成功事例もあるが、この地においては我々青年会議所が子ども達と地域を上手く連携させ、アイディアと能動的な行動でもって、かつての賑わいを取り戻す起点を作りだし、地域全体のまちづくりに寄与する。

■ニーズに応え、地域愛をより広く、より深く。

青年会議所が取り組む事業は、社会背景を読み地域課題を抽出し、必要とされているであろう事を推測し、事業構築をしていく。2021年、Loveforlocal委員会では子どもたちが地域愛を育むために、地域の民話を題材にした絵本制作と読み聞かせ事業を実施した。この事業は、絵本を贈呈された保育園や、絵本を購入された方から次号発刊の期待が寄せられ、それのみではなく当青年会議所活動エリア外の住民や保育園からも他地域の民話を題材にした絵本を発刊してほしいとの要望までも頂くほどの反響ぶりであった。さらには県立図書館からの購入及び保管もされている。これまでの地域ニーズの推測ではなく、実際の継続の声に応えるべく、地域愛を育むことを目的とした絵本制作事業を行い、2年前より、より多くの方々にお届けし、地域愛を更に深くしていく。

■45年間に感謝し、組織運営の新たなる挑戦。

これまで、宜野湾青年会議所を卒業された先輩方が、強固な組織作りをするべく、様々な工夫をこらし、よりよい組織運営がされてきた。そこには常に歴代の総務委員会があり、45年に渡るブラッシュアップがあり現在がある。2023年度はさらに組織の強化のために、会員数40名限定の組織とし、凡事徹底を念頭におき、会員の端々まで全体で繋がり、全会員をアクティブにする。組織強化の内務に携わりながら、対外に対して組織の魅力を打ち出し、限られた会員数の組織のメンバーになりたくなるような、組織ブランディングも新たに行う。これまで45年間に渡る組織内強化のブラッシュアップがあってこそ、新しい挑戦ができる。これまでの宜野湾青年会議所の歴史に感謝し、轍を振り返りながら組織ブランディングという挑戦をしよう。

■最後に

私自身としては7年目を迎える青年会議所活動。修練、奉仕、友情の三信条、全ての経験を得て最後の年を理事長という役職で迎える。これまで多くの事を学び多くの機会を得てきた。45年の歴史と先輩方が築き上げてきた青年会議所という学び舎に感謝し、これから先に引き継ぎ繋いでいく。青年会議所が常に進化し続ける組織であることが、地域の成長に繋がるものだと確信している。人々の笑顔を生み出すことの出来る組織であることを自覚し、仲間と共に笑顔を絶やさず地域に尽くしていく。

2023年度スローガン

「ともに歩み、ともに創る」

We believe
That faith in God gives meaning and purpose to human life;
That the brotherhood of man transcends the sovereignty of nations;
That economic justice can best be won by free men through free enterprise;
That government should be of laws rather than of men ;
That earth's great treasure lies in human personality;
And that service to humanity is the best work of life.

宜野湾JC 活動エリア:宜野湾市・中城村・北中城村