理事長所信・事業計画

2019年度 LOMスローガン
輝かそうこのまちと青年会議所

第42代理事長前田 匡人

0、はじめに

私が青年会議所の門をたたいたのが、ちょうど30の時である。18のころより飲食業の世界に入り、居酒屋の店長として小さなコミュニティーの中でしか過ごしていなかった私には、なぜか当時のJCの先輩諸兄が輝いて見えた。そんな記憶が鮮明に残っている。入会のきっかけといえば異業種交流会の例会にお声をかけていただいたのが、きっかけであるが、その日のうちに個人の意思で入会を申し出たのが、今なお続く青年会議所運動のスタートである。そこから早8年目を迎えるが、振り返ってみるとつくづく実感するのが「この門を叩いてよかった」である。

我々、青年会議所の目的は、個人の「修練」、社会への「奉仕」、世界との「友情」この三つの信条のもと、明るい豊かな社会を目指し、次世代を担う責任世代として様々な社会的課題に積極的に取り組むことであるが、当初はそのような目的すら考える余裕がなく、目の前の課題に穴を空けることのないように努めることで精一杯であった。与えられた課題をひとつこなすと、次の課題が目の前に舞い込む。何とかこなし、1年を終えると、また違う役職が舞い込む。「やるか、やらないか」その選択肢の中で、私はできる限り「やる」という選択をし続け、単年度制であるがゆえに、その一瞬一瞬を大切にしてきた。その積み重ねが今の私であり、そして陰ながら支えていただいた先輩諸兄やメンバー、会社の仲間には、最大限の感謝しかない。その感謝を具体的に形にできるよう、まちに寄り添い、今日よりいい明日を目指して、これからもより一層青年らしく泥臭く、力強く、駆け抜けていきたい。

1、まずは自ら

地域を変革する団体に属するメンバーとして、私自身が一番率先しなければならないことであり、一人のJAYCEEとして皆と共通認識を強く持ちたいこと、それは「自身を律する」ことである。

我々はなにか会議をする前に必ずと言っていいほど「綱領」を唱和する。その中で社会的・国家的・国際的な責任を自覚するとあるが、意味の重さをちゃんと理解しておるメンバーがどのくらいいるであろうか。「地域を変える」「明るい豊かな社会の実現」に向けて取り組む前に、その「資格」が我々にあるのかを、しっかり自問自答していかないといけないし、会員の減少傾向をみても、あらためてその足元を見つめ直す時がきていると感じている。「時間や期限を守ることができているか」「発言と行動が伴っているか」「JCやる前に家庭や会社のことをきちんとしているか」「一会員として、ひとりの経営者または会社をひっぱる立場の人間として、そして人によってはひとりの親として、責任ある行動ができているのか」本当に「心身健全で品格ある青年」であるか。JCやる前に、まずはそこに向き合っていこうではないか。

2、志を同じうする者、相集い

活動エリアである3市村の人口が約14万人と増加傾向の中、1982年には最大91名いた会員数も、本年度は20名を切る状態からのスタートである。

事業・運動それももちろん大切でしょう。しかしそれらを行う前に我々LOMの存続自体が危ぶまれる状況である。「数は力なり」この言葉がすべてではないが、「地域をよくして行こう」「明るい豊かな社会を作っていこう」そのような大きな目的を目指す組織であれば、「志を同じうする者」が一人でも多く必要であり、その数が多ければ多いほど事業・運動の効果、地域にもたらすインパクトを最大限発揮できると信じている。

2019年度は50名体制確立にむけて、全会員拡大会議を毎月開催し、入会対象者のリストや情報の共有を図りながら、PDCAをしっかり回し、私自身が先頭に立ち、LOM全体を巻き込みながら、会員拡大を推し進めていきたい。また「現状に問題があると認めるまでは、進歩はありえない」このような言葉があるように、会員減少が続くこの厳しい現状をメンバーが真剣に捉え、心底危機感をもって行動を起こせば、1991年以来超えることのできなかった、50名という壁を必ずや超えることができると信じている。

そして、異業種交流会・意見交換会をとおして、3市村の商工会、観光振興協会、社会福祉協議会などの関係団体と今まで以上に交流を深め、パートナーシップの向上を図り、LOMの存在感を高めつつ、組織拡大にも繋げていきたい。ド~ンといこう!

3、自らが「BIBLE OF JAYCEE」になるために

私自身がよく思うこと。それはJCが「よくできた組織」であるということである。約8年間、この組織に所属してきた中で、諸大会や会議などをとおしての様々な機会や人間が成長する過程をたくさん見てきたし、実際に自身でも経験をしてきた。これまで戦後の荒廃の中から経済再建に燃えた先輩諸兄の思いがJCという形で全国各地に伝播し、その地域で事業・運動をとおし信用と実績を積み重ね、大きな歴史を作ってこられた。その信用と実績の上で我々が事業・運動をさせていただいている中で、この組織の凄さ、秘めた可能性、スケールメリットなどをたくさん経験したメンバーが数多くいると思う。

しかし、残念ながらせっかくこの組織の門を叩いたのに、何も知らぬまま、その経験すらせず、退会するメンバーも少なくはない。入会したメンバーがしっかりとこの組織の在り方や運動を理解しコミットできるように、またすべてのメンバーがお互いに、または地域からも、よりどころとされる「BIBLE OF JAYCEE」のような存在になれるように、新入会員オリエンテーションの構築やJCI公式コースであるJCI Achieve、JCI Impact、JCI Adminの開催、また京都会議、サマーコンファレンス、全国大会の3大大会や沖縄地区・沖縄ブロックや各地会員会議所の事業並びに会員会議所会議への参加推進を拡げ、JCやLOMの意義や目的を深く理解する機会を多く提供し、入会したメンバーが「JAYCEE」として目的意識をもって能動的に行動し、せっかくの出会いから、一人たりとも欠けることのない魅力ある強固な組織を構築していきたい。

4、「宜野湾JC」の名にふさわしい傑出したメンバーの育成

入会したメンバーは、基本各委員会に所属するが、以前と比べ、事業数も少ない昨今のLOM運営の中で、特にフロアメンバーの成長の機会が少なく感じるのは私だけであろうか。

昔はよく「LOMの花形は委員長だよ」「理事長は必ずしたほうがいいよ」と先輩諸兄に言われたものだが、この組織のメンバー、一人ひとりが貴重な人財であり、宝であると考えた場合、成長の機会は役職問わず平等にあるべきあると思う反面、今後もこれまで以上に会社や家庭の事情で役職を受けることや、出向ができないメンバーが多く出てくるであろう。

私自身がLOMでの役職、地区・ブロック・日本JCへの出向、国際アカデミーへの参加などをとおして成長の機会をたくさんいただいた身として、そういったメンバーに対しても成長の機会をより多く提供できる環境を一番身近なLOM内で構築していきたいと思う。

これまで開催されてきた国際アカデミーや日本アカデミー、地区・ブロックのアカデミー事業をモデルとし、宜野湾らしい宜野湾JCにしかない「宜野湾版日本アカデミー合宿」の開催や研修等を実施し、メンバーの発展・成長につなげ、「宜野湾JC」の名にふさわしい傑出したメンバー、いわゆる「豪傑」を一人でも多く生み出していきたい。またこれまで以上に、内容の充実した青年会議所らしい、年間スケジュールに沿った「例会」開催に注力し、多くの会員が積極的に集い、青年経済人として地域を変えることのできる人財として、多くの学びと機会を提供できるような形を再構築し、知識・教養・能力の開発に寄与していきたい。

5、能動的に人が集う魅力ある組織の確立

ロバート議事法を用いた会議運営や年間スケジュール、7-5-3システムの順守など、これまでと同様に、我々は公益社団法人として相応しい、盤石な会議運営やコンプライアンスの確保、財政体質の健全化や透明化が常に求められていることをメンバーでしっかりと共有し、粛々と実践していく1年としたい。

またそれらをしっかりと踏まえた上で2019年度は、「発信性」「可視化」「参加率向上」この3つの軸を掲げ、魅力ある組織の確立のため、行動していきたい。まずは、今まで以上にこの組織の認知度向上を図り、事業・運動の効果を最大限発揮できるように、対外に対して「発信性」を高めていきたい。LOMのホームページや付随するSNS等の稼働率並びにクオリティーの向上や3市村で住み暮らす人々がJCがどういった組織なのかを周知できるような取り組みを積極的に行っていく。

そして「可視化」である。私が考える可視化とは単年度制であるJCという組織が今どのように動いていて、どういう状況下にあるのか。そのようなことがメンバーに見えているかである。理事役員であれば理事役員会議で上程される議案や報告をとおして、事業の進捗状況やスケジュール、LOMの財務状況などが把握できると思うが、そういった情報はメンバー全員にはなかなか行き届かないものであり、理事役員以外のメンバーからすれば、蚊帳の外に置かれているような感じになってしまう事もあると思う。結果そういったことが、熱意の低下や退会の原因になると感じることがある。それらを打破するために、理事役員会議のオブザーブ参加の推進や全メンバーに対しての理事役員会議アジェンダの配信、各事業、会議、取り組み対しての事前案内を洩れることなく行い、皆が共通の認識の下、互いに関心を持ち合い、同じゴールに向かっていける環境を整備し、最後まで誰一人取り残さない組織運営に取り組んでいきたい。それらを徹底して行うことで3つ目の軸である「参加率向上」に繋がると信じている。

6、まちに寄り添う

今まで様々な事業を経験してきたが、反応はざまざまだ。大盛況に終える事業もあれば、散々な結果で終える事業もこの目でたくさん見てきた。ビジネスに例えると、どんなにおいしい料理でも、お腹をすかせた客がいなければ、その商品を買う人はいない。しっかりと地域のニーズを見据えて、何がいま必要とされるのか?我々に何ができるのか。まずはそこに焦点を当て、カウンターパートを見据えて活動できるよう行政や市議会、自治体と積極的に交流・意見交換会を開催しネットワークの形成を図りつつ、3市村の現状把握に努めていく。

また宜野湾市には「宜野湾市まち・ひと・しごと創生総合戦略」中城村には「中城村第四次総合戦略」そして北中城村にも「北中城村まち・ひと・しごと総合戦略」などがあり、各市村でまちづくりについての計画はあるが、地域に根を張る青年経済人として、また我々自身がそこに住み暮らす地域住民のひとりとして、まちに寄り添い、目線を合わせ、地域に生まれ住む人々の「隠れたニーズ」を汲み取るために、街頭アンケートや3市村での市村民討議会を開催し、本当に地域に必要で、地域住民ベースの考えをまとめた政策提言を行い、今日よりいい明日の実現を目指していきたい。さらに、住民が自らまちづくりに対し、当事者意識をもって行動できるように、ニーズに焦点をあてたフォーラムを開催し、世論喚起につなげていきたい。

7、庭をひろげる

近江聖人とも呼ばれる哲学者である中江藤樹の言葉に「悔やむなよ ありし昔は 是非も なし ひたすら正せ 当下一念」というものがある。自分に与えられた場を正しく受け止め、最後まで全力を尽くす事。過ぎ去った過去や未来への不安に心を囚われず、今に向き合い集中することで、新たな道が必ず開けてくる。そんな意味の言葉である。一瞬一瞬の今が終わりであり、始まりでもある。

二度と来ることのない青年期。志たて「誠」に行動すれば、行動するほど後悔することのないのがJCだと私は思っている。2019年、最後の最後までこの言葉を噛みしめながら、魅力ある誇り高きLOMを目指して、常に己に挑戦しながら、メンバー全員で足なみをそろえて、自身の庭(器)を広げていこう。言い訳はいらない。己の競争相手は己自身である。

変化を生み出そう。地域に、そして自分自身に
そして輝かそう このまちと青年会議所

We believe
That faith in God gives meaning and purpose to human life;
That the brotherhood of man transcends the sovereignty of nations;
That economic justice can best be won by free men through free enterprise;
That government should be of laws rather than of men ;
That earth's great treasure lies in human personality;
And that service to humanity is the best work of life.

宜野湾JC 活動エリア:宜野湾市・中城村・北中城村